予想の予想!? 回収率予測



オッズは自分で決める!?」のページでお話しましたが、
自分の予想力を把握する事は、競馬で勝つ為に非常に有効です。
過去の実績が必ずしも未来を保証するとは限りません。
しかし、自分の予想スタイルが確立し、その成績が安定しているならば、ある程度の予測は可能となります。
ここでは、私自身が予想法決定の基準の一つとしている 「回収率予測」 についてお話したいと思います。


「今週のSHOT!」 に紹介している馬券だけではなく、他の馬券も当然、購入しています。
そして、買う馬券によって予想法は異なります。
儲かっている方法もあれば、負けている方法もあります。
しかし、現在が勝っているからと言って、これからも勝ち続けるとは限りませんし、その逆もしかりです。

では、その予想法が勝てる予想なのかそうではないのかを、どこで判断するのか。
これには統計学の知識を少しお借りします。
試行回数をn回とし、事象が起こる真の確率・・・標準偏差・・・正規分布・・・
と難しい言葉が並んでしまいます。
私も数字に強い方ではないので、本を鵜呑みにして簡単にしてしまいましょう。

平方根 ( 的中率 × ( 1 − 的中率 ) / レース数 )

が標準偏差。

・・・だそうです(笑)。覚える必要はありません。
ちなみに、平方根というのは √ (ルート)です。
そして、

的中率±標準偏差 × 2

この間に通算的中率が含まれます。95.44%の信頼度で。



???



わかりづらいですね。具体的に数字を入れてみましょう。
以下は、100レース中20レース的中した予想法、つまり的中率20%の場合です。

平方根 ( 的中率 × ( 1 − 的中率 ) / レース数 )

ですから

平方根 ( 0.2 × ( 1 − 0.2 ) / 100 )

が標準偏差です。この場合、0.04 となります。
的中率±標準偏差 × 2 ですから、

0.2 ± 0.04 × 2

となり、この先も同じ予想を続けた場合の通算的中率は12〜28%の間に位置する、と推定できるのです。
この信頼度が95.44%である、という事です。
試行回数が、つまりサンプルレース数が多ければ多いほど幅は狭まり、正確になっていきます。
また、±する標準偏差を倍ではなく 3 倍にすると、信頼度は99.74%となります。



通算的中率の予測ができると、回収率の予測が立ちます。
これには現在までの的中の平均オッズを使います。
単純に払戻の合計を的中数で割れば求められますね。
既出ですが、回収率は 的中率 × 平均オッズ で求める事ができます。
という事は、平均オッズを予想的中率の上下端にかけてやれば、通算回収率の幅もわかる訳です。

上記の例、的中率20%の予想法で今までの的中平均オッズが 8 倍であったとします。

そうすると、現在の回収率は

0.2 × 8 = 1.6 

となり、160%です。
予想的中率の幅は12〜28%ですから、

0.12 × 8 = 0.96

0.28 × 8 = 2.24

となり、現在回収率160%のこの予想の、この先の通算回収率は、96〜224%の間である、と予測できます。
したがって、十分に期待できる予想であると言えるでしょう。


今度は、平均オッズが 4 倍であったとして計算してみましょう。

現在の回収率は

0.2 × 4 = 0.8 

となり、80%です。
予想的中率の幅は12〜28%ですから、

0.12 × 4 = 0.48 

0.28 × 4 = 1.12 

となり、現在回収率80%のこの予想の、これからの通算回収率は、48〜112%の間である、と予測できます。
この予想法で勝つのは難しいと言わざるを得ないでしょう。



私が予想法を審査する場合、対象は最低 300 、できれば 1000 レース以上の成績を用意しています。
例では計算がわかりやすいので標準偏差を 2 倍にしましたが、3 倍で計算する方が望ましいでしょう。
当然、これも机上論です。
しかし、目安の一つとしては十分に役立つと思います。
自分の予想の成績判定をしてみてはいかがですか?

※ 現在はトップページの「 Your result in the future 」で簡単に計算できます。



結局、ここで何が言いたいかというと、


「未来の成績を予測して勝てる見込みのある予想法で勝負しよう!」


という事なのです。





次へ


トップページへ戻る